パサニア会活動報告ー2009訪印報告
2009年9月17日~23日訪印。以下の事を行ってきました。

1 新規里子の決定
2 里子たちとの面談
3 里子たち個々へ、支援金の贈与および里親の住所確認
4 支援物資の贈与
5 2007年懸案事項の確認(Audio-Visual setの購入・Lions' library)
6 ソーラー式街灯設置場所の確認および設置に伴う費用の提供
7 バスケットボール・グランドの使用・運営状況の確認
8 幼稚園の利用状況見学
9 老人の身体介護時に使用するエプロン・手袋の購入資金提供

新規の里子も含め、当日集合できた里子9名と面会。みんな良い子に育っていました。支援当初、ムンドゴットで一番貧しく、教育の行き届いていなかったCamp No.8でしたが、この15年で何度も「成績優秀賞」や「環境衛生に優れている」と地区代表やチベット亡命政府から賞を頂くことができるまでになっていました。パサニア会が支援を始めた当初、幼稚園の一室を放課後の勉強部屋として利用していた子供たちが今では高校生・大学生となり、「僕たちはここで育ち、勉強させていただいたから、今度は僕たちが子供たちの面倒をみる番です。」と、子供たちの勉強を自主的に見てあげている姿には感激しました。最年長の青年は成人し、亡命政府の教育関係の部署で働くまでになっていました。勉強だけではなく、しっかりした体力作り、「心身ともに健康な体の上に成り立った教育」という私たちの教育理念をしっかりと継承していてくれました。



今回持参した支援物資の中には、有名アーティストN氏からのライブグッズもあり、子供たちはTシャツを着てタオルを巻き、おもちゃを持って楽しそうにしていました。中にはN氏のライブビデオを見て踊りだす子供もいました。



2007年に子供の教育用ビデオのためのAudio-Visual setの設置と甲府ライオンズクラブからの支援金による図書の充実を計画していましたので確認をしました。図書は充実してきており、近隣の他のキャンプの人や寺院のお坊さんたちにも図書の貸し出しを行い、地域へ貢献していました。



ソーラー式街灯の費用として$8,400を計上しました。ソーラー式街灯はすでに2基設置されており、そのうちの1基は予定設置場所と重複していたため、設置個数を15基としました。実際に設置されていたソーラー式街灯は予想よりも明るく、このプロジェクトが完成すると、陽が暮れてからの生活がずいぶん助かることでしょう。

  

バスケットボールのグラウンドはCamp No.8のみならず地域全体で有効活用され、維持管理もしっかりとできていました。しかし、コンクリートコートになり約8年。コンクリートの劣化や地盤の問題もあり、コート内に亀裂が生じてきていました。次のプロジェクトはグランドのリニューアルとし、まずは設計及び見積もりを行うように依頼しました。

幼稚園の子供たちの食事や日常生活の世話を担当している婦人会よりCamp No.8の老人についての相談がありました。現在70~80歳が約60名、このうち寝たきりの方が15名。婦人会では月に2回、この方たちの身体介護に訪問しているそうです。現在は私服・素手での介護を行っており、衛生面からビニールエプロンとビニール手袋の使用が望ましいと考え、これらの購入費用を支援することとしました。

  

与えられたことをするばかりではなく、要求するばかりでもなく、自分たちでできることはする、そんな現地の大人たちによってパサニアの活動が成し遂げられていました。大人たちは自主的に無農薬農業を始め、良い結果が得られ、亡命政府から表彰されました。

「物質のみの援助は決して行わず、人を育てよう。与えるだけではなく現地の人たちが自分の手で解決する術を得られるようにしよう。」と始めた支援が15年たち、しっかりと実を結んだことを見ることができました。